残り物さらえ

 

毎日、冷蔵庫の中のものをあさっている。お好み焼きを焼こうと、とっておいたキャベツが丸ごと残っている。炊けば少なくなるので、出汁の素を入れて、炊いた。冷凍エビの残りも入れた。朝、昼、鍋一杯のキャベツを食べた。おえつが上がる寸前の所、なんとか多べてしまった。最後の日は、一日、掃除や冷蔵庫などの整理と清掃にあてている。あらかじめ、旅行鞄に詰められる量を量って、夕方、買い物に行こうか、それともルーブル美術館の夜間に行こうかと迷った。夜間は、多分9ユーロくらいで入れるだろう。美術の宝庫を見て帰る方が、買い物よりはずっと良いだろうとは思うが、先日来、切れたままになっている、台所に蛍光灯を買って、付け替えて帰りたい。買い置きを置いてもらっているか探したが、長い蛍光灯しかなかった。次に来る人が困るのでは?

そう思って、プラスイタリーで降りた。フナックにあるかな、と思ったから。イタリーの中は、とても広いショッピングセンターになっている。急にお腹が痛くなった。トイレを探すと、地下に一カ所だけになっている。朝と昼に食べまくったキャベツがお腹に来たのだろうか。

 トイレを探し当て、3人待って、やっとのことで駆け込んだ。 昨日から食べているのは野菜ばかり。ご飯はなくなって、じゃがいもとキャベツに、チコリ、卵、グレープフルーツ、それに梅干し。

 ひょっとしたら、デトックスになっているのかもしれない。ここ2,3日何回もトイレに行っている。お腹がしくしく痛むのを我慢して、チャンピオン(スーパーマーケット) の電球売り場も調べ、日曜大工の店にもなくて、あきらめて帰って来た。

カフェに最後のインターネットをするのに、出かけようかと思ったが、それもあきらめた。 最後に残ったのは、ゆで卵2つとチコリのサラダ、チーズのかけらとトマト1個。おうどんとラーメン、スパゲッティーは、次に来る人に食べてもらえるだろうから、残しておく。 明日の朝にゆで卵一つとトマトを残して、ほとんど食べることが出来た。

 貧乏性だから、捨てるということはなかなか出来ない。レストランでの食事は、モンマルトルの「豚の足」が最後だった。楽しい思い出だ。食事は、ああだ、こうだと話し合って食べるのが、楽しい。