夫婦喧嘩は犬も食わぬ

夫婦喧嘩は、犬も食わぬというけれど、窓の外から見える向かいの建物の夫婦?(法律的には結婚しているカップルは少ない)仲良くベッドの上にいるが、先日の夜中、すさまじい声で罵倒し、殴りあっていた。男が、叩くと女は、その何倍も叩き返す。それから、わめき立て、ギャー、という叫び声をあげて、もう限界だというように断末魔の叫び、とともに、一瞬にして静かに。エネルギーを使い果たしたのだろう。そのあとのことは知らない。

 男が浮気したのだろうか。フランスの男性は、浮気が仕事の内だから。女が稼ぎ、男を養っている場合が多い。逆に男が働き稼ぎの多い場合、「養ってやっている、食わしてやっている」という居丈高な態度を取る男が多い。フランス男は、日本の男性のように、温厚で優しくない。 日本のように、奥さんが給料を管理して、旦那にわずかな小遣いを渡し、それでも男は小さくなっているなど、ありえない話。奥さんは、美容院や化粧代まで、いちいちご主人がこうるさくチェックする。そういう立場から脱却し、対等に生活する為には、女が自立していなければ、成り立たない。

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 ブローニュの森が現存するのは、今でも女を買う男達がいるから、男を買う男がいるから。町角に立っていると、娼婦だと間違われると言われたことがある。

 フランスに男性が少なくなり、中東、アラブ系や黒人とのカップルが増えた。一時は国がほろぶ危険が叫ばれたフランスの少子化は、国の政策の効果で、子供を作る人が多くなった。それとともに、結婚する人は少なくなった。 女達は、産みたいから産み、育てられるようになっている。自立した女性は、どんどん多くなっている。一人の男が、3人の女達の間に子供がいる、というケースもまれではないようだ。養育費を払うわけでもないので、「いいんじゃないの?」と父親の認知をする。

 

夫婦に3人の子供がいれば、働く必要はない、という。それだけ援助されて、フランスは子供が増え始めた。最近でも、お腹がせりでた女性をよくみかける。

日本でも、子供がほしいけれど、結婚したくないという、女性が増える為には、男に養われたくない、という女が増えなければならない。婚活の目的は、完全就職。年収600万の男達を希望していると言われるが、それだけもらってる男は3パーセントだと、ラジオで言っていた。その条件の根本には、やさしくて浮気をしない男を想像しているだろう。

暴力と浮気をする男だとすれば、600万あっても、結婚したくない。フランスの男達は、その「暴力と浮気」が実に多い。女達は結婚せずに、気に入った男を養い、子供を持つ、に至る。

お向かいさんの夫婦。浮気がばれたのかな。翌日には、仲良くなっている。

今日買った、パリスコオープに「男は何も聞いていない。」というタイトルのお芝居の広告があった。レストランで、しゃべりまくっていた男、たしかに、何も聞いていない。おしゃべりに夢中だった。聞き役は女性。