犬の遠吠え

 

 

明日、定額給付金が、衆議院の3分の2で通過する。小泉さんは、昨夜蕎麦屋で会合を開いて、今後政局には一切口を出さない、と言ったとか。

明日の本会議を欠席すると明言しているから、でないのだろうが、反対なら渡辺さんのように、堂々と否決表示をするべきだという意見がコメンテーターから出ているけれど結局、政治家としての信念などない事が証明されただけの話だと思う。小泉さんも、世間の親バカの一人、お祭り好きの派手な、政局を動かす立て役者であった、ということだろう。

 私達は、どれほど痛みを強いられ、我慢させられればよいのだろう。麻生さんは死に体を引きずって、首の皮一枚ひっつけて、総理の座にしがみついている。取り巻き連中は、麻生総理を見限ってはいるけれど、なんとか自民党の巻き返しはないものだろうか、自分の首は大丈夫だろうか、私利私欲の為に目を白黒させているだけ。

 小池ゆりこさんは、ポスト麻生を狙って、自民党員の地方票固めに動き始めた。元防衛大臣の経験を持ちだして、かつてラブコールを送った小沢さんの発言を批判する。自民党の中で、ただひとり、私が政治家として認めているのは、与謝野さんだけだ。この前の選挙で、与謝野さんが選ばれることがなかったという現実に、自民党に、生命をかけた政治家がほとんどいないことを証明している。

小泉さんは、未だに国民からの人気が根強いと言われている。そういう国民だから、政治は良くならないのだということが証明されている。堂々と、反対票を提示する勇気もなく、息子に地盤を遺産として残したいと思うような人を熱烈に支持したのは、国民なのだ。

我々は、臆病者の犬の遠吠えに、ついて来たのではないだろうか。