9月のメトロポリタン美術館

 新しく入った作品の一つ  メトロポリタン美術館に来ると、まず、展覧会を見る。7月に来た時に観た、「ターナー展」の会場は閉鎖したばかりで、次の為の準備中だった。  「現代生活のリズム」というタイトルで、その時代と生活を映す、イギリスの版画を展示している。機械化に翻弄され、機械化されて生きる人間の動きや、心理状況を、曲線とリズムで描いた作品が、他を圧倒して、パワーがあり惹きつけられた。     ここでは、その作品を紹介したい。カメラで二次的に撮ったので、魅力は伝えられないけれど、版画なので、その一旦はわかっていただけると思う。特別展示品は、カメラに対して、椀飯振る舞いのメトロポリタンでも、禁止になっている所が多い。     「 ニューヨークは、何故ニューヨークというタイトルの写真展、「ジョルジオ、モランディ」などは撮影禁止なので、外側写真しか紹介出来ないのが残念。  ジョルジオ、モランディはどこにあるのか、わからなくて、19世紀絵画と現代絵画を見て回る内に、時間が経ってしまった。喉が渇いて、カフェテリアでお水があったのを思い出した。重い足を引きずりながら、そこに行くと、カフェテリア前に、その絵画展があった。時間がなく、ざっとしか観ることが出来なかったので、もう一度と思っている。 淡い色調の「静物」が多い。身近にある、瓶やカップを描いているものが多い。    一目見て、この人だけと思われる個性。絵画は、その人の個性を表現する。絵画事態も、静かで、イタリアのフラスコ画を思わせる、郷愁と古典的な格調がある。  日本とは桁外れに、作品を揃えての展示なので、どの展示のパンフレットも結構ば分厚さになる。本をほしいけれど、若かった時にように、もう買う気がなくなっている。重いし、それを置く場所もない。身の回りの整理を始め、一つ新しいものを買えば、一つ処分するようにしている。あとに残った子供達が整理に困るから、と。  私には出来ないこと。増えていくばかり。買えば増える。目に焼き付けて、出来るだけ忘れないようにしよう。