湯原温泉「米屋」

  

 鳥取の海辺を車で、という計画ででかけた。東郷温泉にある国民宿舎まで行くつもりだったが、米子自動車道に入って、インターネットで宿を検索すると、米屋という旅館が、30パーセント割引出でいる。二食付きで9800円、ここに決まった。

 湯原温泉には、父が生きていた頃、広島へお墓参りをかねて宿泊したのが初めで、2回訪れている。

 父達は弟が借りた大型の車で、先に行き、私は息子と車であとから、湯原の宿で合流した。ホテルは吊り橋を渡った場所にあり、車が揺れるのが怖かった。ホテルの部屋から、砂場で入浴している人達が見えた。温泉好きの父もその中に入って入浴していた。

 

 二度目に訪れたのは、友人のご主人の教え子が経営しているという、小さなホテルで、お風呂は屋上に桶のようなものだったように記憶している。ペンション風のそういう小さなホテルも増え、父と行った頃よりもずっと観光化していた。

今回の宿は、温泉場から離れた高台にあった。お湯は美人の湯と言われる、つるつる、ぬるぬるした柔らかいアルカリ泉で、湯原はお湯量が豊富なので、全て源泉かけ流し。

   自慢のそばと自家製アイス

 お料理は、田舎風で素朴だけれど、お米は自家米、自家製のアイスクリーム、など工夫がみられる。肉のしゃぶしゃぶがついている。

横にいた若い男の子達4人組は、2きれのお肉を幾つにも分けて、お皿の回りに並べ、ご飯をお代わりして少しずつ食べていた。

 足湯場

 食後、砂場まで散歩に行く。ホテルから12分くらいの距離にある。温泉のメイン通りに入ると、この前泊まった、ホテルの前に足湯が出来ていた。足を浸けようと思うと、若いカップルが「とても熱くて足を入れていられません。」と。

 湯原の源泉温度は50度、そのままの温度に近い。熱いけれど、足だけだとなんとか耐えられ、気持ちが良い。二人は、びっくりしたようだった。面の皮が厚くなると、足の皮も?いえ、そうではなく、感覚がにぶるのだ。

 カップルは向かいのホテルに入って行った。ペンション風の、私の泊まったホテルへ。食事が自慢で、ボリウムがたっぷりすぎるほどあったように思う。

 砂場が見えたホテルは、随分立派になって、湯原一の高級ホテルになっていた。あとで、松江のバーで聞いた所によると、料理の鉄人に出た板前さんがいるという。父を囲んで弟と妹の家族全員11人で泊まった時には、お料理の味よりも、カラオケで、子供達がはしゃいでいた印象の方が強い。あの頃の料理は、品数が多すぎるほど出て来た。

 蒜山SPで、年間10万個売れるという、ナンバーワン人気のソフトクリーム。味は濃厚で美味しい。