ニューヨークのコンセプトは自由
万歩計を使っている人が歩いた距離を付けている。今日は15キロ、昨日は16キロ、随分歩いているものだと感心していた。
昨日の私は、延べにして7時間は歩いたことになるので、時速4キロに計算すれば、28キロ歩いたことになる。
コーチプラダ
昼にアパートを出て、デパートと、バーゲンになっている、ショップを歩き回り、4時から、フリーのMOMAに行った。
アンディーのスープ缶の絵画を見る人達
特別展は、「ダリの絵画とフィルム 」だった。ダリの映画のスクリーンが、各所で6つぐらい上映されている。油絵も結構沢山あった。溶けた時計の前はいつも人だかりが出来ている。ノートを取る人もいる。ダリの作品は、超心理作品なので、一つの作品にじっと見入る人も多い。
3枚の連作
ニューヨークの美術館の中で、多分
MOMAが一番人気があるだろう。観光スポットをセットにして、割安料金で売っている、シティーパスにも、この美術館だけ入っている。日本の谷口さんの建築でも、日本人には親しみがあるが、建物自体も、開放感にあふれていて、一階の中庭はいつも人で一杯。
部屋にいる、監視員が、日本人かと聞いて来て、日本人の作品があると教えてくれた。
それはごく小さな作品で、「エアーメイル」という題がついていた。エアーメールの封筒の端を、重ねて貼り合わせた作品で、アイデアだけで作られたもの。発想のおもしろさがある。ダリにしても、人々を笑わせたり、驚きを与えたり、何だろうと考えさせたりする。
アメリカの地図
抽象美術の最先端を行く、ニューヨークで、「自由」という概念がアートの神髄になっているように思われる。だから、あらゆるジャンルを超えた、アートを受け入れ、消化することが出来るし、どんな人でも、活躍出来る場所と機会を与えられる。そのことを、アート作品と人との関わりの中で見ることが出来る。
6時から、フリーになるグッゲンハイム美術館とホイットニー美術館は、ニューヨークを象徴するような、自由な発想にあふれた美術館だ。見る人達も自由、創作し、提供するアーティストも自由、こうでなければならない、というような所はない。
こういうアートなら、いつからでも始めるのに、遅くないような気もするが、認められるには、人の心を捉える魅力的な作品づくりが非可決なのは言うまでもない。素材は自由、表現の方法も自由、売り込みも自由。日本のブリキ工場のおやじさんが、一転、アーティストになった。
ニューヨークは、何かが出来る、何かをやろうと思わせる町だ。 懐の広さを感じる。
グッゲンハイム、螺旋の美術館