築地魚河岸3代目

 

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築地と聞いちゃあ、見ないわけにはいけねえ。東京に行くと、私は必ず、築地に足を運ぶので、あの辺りはよく知ってる。目当ては、鮨くいねえ。

 梅田の茶屋町にある「すし清」だって、築地で働く人からの口コミで、築地の店を知ってからのこと、築地にある2軒の店は毎夜、毎夜、満席で待たないと入れないくらいだった。場外市場にある、赤飯の鮨も美味しかった。築地の鮨屋は何軒か、違った店に入っているが、立ち食いの「まぐろ丼」も、2,3度食べた。他の店ではあれほど沢山のマグロは乗っていない。マグロと飯の分量がひっくりかえっているくらいだ。

 映画の中で、よく知っている風景が映ると、故郷のような懐かしさを感じる。銀座から、聖路加病院の横を通って、築地まで歩き、鮨を食べて、晴海大橋の方にまた歩く。

 今は、立て替えて、他のホテル名になってしまったが、イギリス大使館のすぐそば、半蔵門地下鉄駅を下りて、そのまま濡れずにいけるホテル「ダイヤモンドホテル」に泊まった。お堀端を通って、国会議事堂を見ながら、有楽町を経て、銀座まで歩く。「木村屋」で桜あんぱんを買って、映画を見るのもよし、日本橋にある「ブリジストン美術館」で休むのも良い。更に足は築地に向く。築地の本願寺で、有名人のお葬式に遭遇したこともある。

 歩き回っていたので、あのあたりの事は手に取るようにわかる。歌舞伎座の、と映画の中で言えば、あああそこ、という感じに。

  

「築地魚河岸3代目」はコミックからの映画化らしい。築地に生きる人々の人情味溢れる物語で、霞ヶ関や六本木の住人とは、全く異人種かと思えるほどの、昔気質の江戸ッコ気質、やっちゃ場育ちの人達の生活ぶりは、かえって、新しい新鮮さを観る人に与えてくれる。築地の移転が取りざたされているけれど、新しく予定されている土地の汚染がひどいとか、築地は築地、今のままで、存続してほしいものだ。

 ちなみに、築地魚河岸3代目は、シリーズものとして、フーテンの寅さん、釣りばか、の3代目として松竹が育てるつもり。来年の2作目が決定している。