金曜日は美術館

MOMAに新しく入ったホッパーの水彩画

金曜日は、MOMAが4時から無料になる。ホイットニー美術館と、グッゲンハイムが、6時から、寄付で入る事ができるので、着いた翌日とはいえ、元気を出して、マンハッタンに出た。まだどの店もバーゲン中で、以前よりも、そことなしか不景気が漂い始めたように見えた。

延々と続く人の列

 MOMAの無料入館を待つ列が、何十にも通り道を造り、ものすごい人の数が、列を作って並んでいる。こんな光景は見たことがない。それでも、30分くらいで、中に入ることが出来た。所が、内部がまた、ものすごい人混みで、絵画を見るのもままならない程。夏休みなので、子供連れも多く、ベビーカーを引く人も目立つ。

 3連休があるから、と誰かが言っているのが聞こえたが、フランス語を話す人達も沢山混じっている。

 夏の終わり、海外からのバカンス最後の客で混雑していることも考えられる。フリーだと云うので、これほどの人が並ぶ、。私もその一人なのに、それは棚にあげて、人混みに悲鳴をあげて、早めに出た。催しも依然と変わっていなかったから。

 螺旋形状に美術展示と特別展示室がある。

マジソン通りからバスに乗り、ホイットニー美術館まで行くと、バスの中からでも、長蛇の列が見えた。以前は、すいてたのに、前回冬の雪舞う中でも、しばらく待たないと入れなくなっていた。今日は、その何倍もの人の列が出来ている。そのまま、バスに乗ったまま、88丁目になるグッゲンハイム美術館まで先に行った。ここは初めてで、寄付で見られるようになったということも、前回知ったばかりなので、次に来るときには是非来たいと思っていた美術館だった。待つ人もなく、館内にすぐに入ることが出来た。外はリニューアル中だった。

 

人と作品とのコラボレーション

チケット売り場の前に札が置かれていて、サジェスチョンと書いて、大人5ドルと書いてある。5ドル払わないといけないのかな、と思ったら、前にいる人がなにやら質問してから、1ドル紙幣を出して、チケットをもらっている

次のカップルも一ドル払っている。私も右にならえをして、1ドル差し出した。

 この美術館に所蔵されている絵は、素晴らしい。シャガールの大きな力作、ピカソの、青の時代の傑作など、良いものばかり所蔵している。

 

ピカソ、裸体を描いた傑作

絵はがきや絵画の本で見たことのある作品の数は少ないけれど傑作揃いだ。閉館時間は8時なので、ホイットニー美術館にと再びバスを待つ。バスを待つ人の内、タクシーに乗る人もちらほら出始めた頃、まとめて3台やってきた。86丁目から75丁目まで、バスで2,3駅だが、足が疲れて歩くけないので、来ないバスをひたすら待っていたのだ。

 ホイットニーの前にはもう並ぶ人もなく、すぐに入れた。閉館まで1時間を切っていたからだろう。けれど、中には、MOMAほどとは云わないが、結構沢山の人がいる。お目当てのホッパーの絵は、ほとんど出ていなかった。展覧会は、「夏の愛」」 と題して、ポスターやビートルズの写真など、ごちゃまぜの前衛的なもので、発砲スチロールに銀紙を縫った壁 一面に、落書きを自由に描いて、できあがる偶然の作品や、目に刺激を与えて気分を刺激する映像などで、疲れも頂点に達した。

 

 二枚展示されていた一枚のホッパー

足をひきずって、再び地下鉄の駅まで歩く。77丁目駅は、息子が以前に住んでいたアパートのある駅だから、もう十分このあたりのことは把握している。懐かしがってる時間もなく、足の痛さもあって、アパートまで帰った。

 息子はレンタカーを借りに空港に行っているので、アパートには9時半に落ち合うことになっていた。帰るとまだ帰って来ていない。夕食にこれからまた歩いて出るのかと思うと気が滅入る。しばらくして、息子が帰って来た。車のグレードアップをしてもらって、フォードのタウナスという車だと云う。「知ってる?」

 タウナスと言えば、昔、あなたのお父さんとデートしていた頃、彼の従兄弟が所有していた外車が、フォードのタウナスだった。一度だけ、車を借りてドライブしたことがあるの。

 

 夕食は、ブロード駅近くのギリシャ料理の店、今年の一月に、息子の新しいアパートに引っ越して、訪れた時に連れて行ってもらった店だ。今夜はめずらしく空いていた。

 このあたりは移民の人達が多いせいか、スペイン、ポルトガルギリシャ、コロンビアなど、様々なレストランがある。どの店も、それなりに当たりはずれはない。今夜もスペインのからの移民の家族が、夕食を楽しむために家族ででかけている様子。

 ギリシャ料理に店で、息子の定番料理を注文した。ギリシャ風のサラダ、イカの揚げ物、

大きなエビを焼いて、ガーリックで味付けしたもの。私はハウスワインの白のデカンタを注文して、息子はギリシャビールを頼んだ。

 申し分ない美味しさと、フランクで気兼ねのない雰囲気で疲れがいやされる。デキャンタの大きさが日本とは違う。ワイン一本分あるのでは?日本でデキャンタを頼むと、きっかりワイン半分の大きさですと、云って出すが、フランスや、アメリカでは、四分の一くらいに思える。今夜は、私一人で飲むには多すぎる。それなのに、始末屋の私だから、結局残さずに飲んでしまった。

 帰り道の角の所に美味しいアイスクリームの店がある、息子が勧める、チーズケーキファンタジーというのを注文すると、板の上にアイスクリームをのせて、ストロベリーと、キャラメルソース、他にも何か混ぜてこね合わせ、クリームの箱に入れてできあがり。

 ハーゲンダッツの3倍くらいの量で、一つ5ドルだった。アイスクリーム大好き党なら、感激しぱなっしでしょうね。私はこの夏もアイスクリームなしで頑張った人だけど、この前の友人の夕食会でいただいたアイスクリームが呼び水になって、それ以来、アイスクリームの誘惑に戦うのに必死だった。今日も朝、近くのスーパーにトイレットペーパーを買いに出て、ハーゲンダッツの前で、立ち往生していたくらい。こちらでは4ドル59セント。私の好きなのは、ナッツ入りのアイスクリームで、これをいったん食べると、もう我慢が出来なくなる。その夕食以来、アイスクリームの虜になっていた。断るこlとなど出来なくなっていたのだ。

 でも、今夜の量はアメリカン向き、アパートまで食べ続け、あとは冷凍庫に収まった。朝から、寝ないで頑張ったから、もう眠くて我慢できない。しめた、。明日から、時差ぼけなくなるよ