雨に打たれて

 

昨夜、友人に電話をかけた。3回ベルを鳴らして切った。まだ寝ているのだろう。しばらくして向こうから電話があった。昨夜、オペラ座の帰りに、どこかでお茶でもと探したが、どこも満席、向かいの札幌ラーメンは閉店、というので、電話番号を知らせて別れた。朝、早いからといっていたが、昨夜はあれから、寿司屋で、すごくまずい寿司を食べたとか。寝たのは2時だったので、まだ寝ていたそうだ。私もアパートに帰り、ブログの更新をして、寝たのが2時だった。

 今日、彼女は常磐津の人間国宝の先生を囲んで、日本からやってきた先生のお弟子さん達と行動を共にする。12時に先生のホテルで集合するので、参加人数が少なければ、私にも声をかける

から電話をする、と言うので、じゃ、12時にはアパートに帰っているから電話して、と言い、私はオペラ座の切符売り場に出かけた。昨日買ったパンフレットの中に、紙が入っていて、今日は、オペラバスティーユで、オペラ座ダンサーと、歌舞伎の役者達の競演が入場フリーで行われる。ただし予約が条件と書いている。 電話をかけると、待ち時間が多く、途中で切れてしまったので、オペラ座まで行くことにした。窓口はまだ開いていなくて、しばらく待ち、順番も待ち、予約できないか聞くと、もうコンプレ、満席で券はない、1時間前にオペラバスティーユに行きなさい,といわれた。

アパートに帰り、電話を待ったがないので、昼食を食べ、オペラバスティーユに出かけた。今朝から寒くて、雨とも雪ともわからないような降りようで、風が強い。バスティーユの券売り場には5,6人が並んでいた。一番前にいた女性が最後の余り券をもらって、これで終わりだと言っている、と前にいた男の人が教えてくれた。けれど、確かめないと帰られない。やはり、だめ。うろついて、もう一度尋ねたが、やはりだめ。入り口でがんばってみなさい、と言う。つまり、だれか余った券がないか、と入ってくる人に聞いたら、ということなのだ。招待券探しています、というプラカードを首から下げているおばさんを見かけた。私もしばらく入り口に立っていたが、寒さで風邪を引きそう。

諦めて、帰ってきた。券がなければヴぉージュ広場に近い美術館に行こうと最初は思ってたのに、体中が冷たくなって、一刻も早くアパートの暖かい部屋に帰りたくなった。

 昨夜あまり寝ていないので、そのまま眠り込む。目覚めると6時、風邪ひきそうだったのは治っている。しばらく行ってなかったポンピドーセンターに行って、インターネットを見たい。友人のブログもしばらく見ていない。ブログの更新もしたい。

 夕食はバケットにバターをつけ、チーズとワインの簡単なものを食べて出た。ポンピドーに着き、クッションのある椅子を確保してコンピューターを開いた。

、雨のせいか、インターネットの接続が弱くて、インターネットが開かない。しばらくいろいろ試してみたけれどだめなので、今度は、いつも座っているベンチのそばの床に上に座ってみた。やはり

弱いという表示しかでてこない。同じ弱いのなら、クッションの席に、とまた、元に戻って、待っていたが、やはり通じない。中央の金網を張っ場所の床に座ってコンピューターを使っている人の傍に座ってみた。その人は、私のコンピューターを見て、それはフランスで買ったのか、小さいね、と聞く。いいえ、日本で、軽いですよ、と私。フランスにもきっと売ってるでしょ、と付け加えた。

 インターネットが繋がった。ここは、接続が強いという表示が出る。場所によって違うんだ。金網に持たれているからなのか。とにかくやっとここに来た甲斐があった。10時近く、閉店しますよ、とアナウンスがあるまで、ポンピドーの金網の前に座っていた。