フォンテンブロー城

  

 

 雨で、寒いので、美術館の中にいるのがベストセレクション。オルセー美術館まで行くと、切符を買うのに何重にも列をつくって、待っている。日曜日は、チケットが安いので、なおのこと。入るのに2時間かかりそう。昨日は、すぐに入れたのに残念。昨日、計画していたフォンテンブローに行くことに変更した。リヨン駅に行き、チケット売り場を探す。ABCと書いた売り場で買うのに、窓口は一つだけで、あとの二つの窓口は人がいない。チケット売り場で待って、フォンテンブロー城の入場券のついたのを、2セット買った。42ユーロくらい。駅で次の電車は、45分後だと知った。日曜なのでこうなのだと言われて、チケットを払い戻してもらいに行くと、さっきよるもずっと沢山並んで待っている。やっと番が来た。チケットを払いもどしてもらいたいと言うと、他の日の使えばいい、払い戻しは聞きませんとけんもほろろの冷たい返事が返ってきた。

 その間に20分が過ぎ、結局行くことにした。息子は、他の日に誰かを誘って行けばいい、行ってもゆっくり見られないとぼやいていた。フォンテンブローの駅から、連絡しているはずのバスは、日曜日なので、本数が少なく、駅でも15分くらい待たされた。お城につくと最終入場時間の45分前、それでも中には沢山人がいて、私達の方が先に出たくらいだった。豪華絢爛の部屋を見学してそのまま、出口になっている。以前に着た時には、狩の獲物の剥製ばかり置いている部屋も見たように記憶しているのだけれど、ここも観光化している。庭を散策して、公園になっているので、人々が入ってくる。その出口から出た所に、パン屋さんがあった。時間がないので、サンドイッチを食べながら、庭を散策。バスの時間まで、ゆっくり出来たので、やはり来て良かった。息子は、来るまでに、いろいろ情報をあつめていたので、ナポレオンが最後に別れを告げた場所に立って、周りをしばし眺めて楽しんでいた。ベルサイユについても、私よりもよく、調べていたらしい。ベルサイユ庭だけだったので、ここで城の内部が見られたから、連れてきて良かった。このチケットは、駅から、城までのバス代も含まれていて、割安。他に2箇所見ることが出来るようになっている。平日なら、電車もバスも本数が多いので、平日がお勧め。私達はそれでも、7時前にはパリのリヨン駅に帰ってきた。サンドイッチでお腹も大きくて、今夜は安上がり。

  7時頃、約束していた、画家の家を訪問するのに、30分遅れて伺った。地下鉄を乗り継ぎ、大体このあたりだと見当をつけて、最短時間で伺った。ワインとビールを近くのスーパーで、買って。

息子が来るなら、頼みたいこともあるので、会いたいから、と言われていた。時間は、この日しかないので、今朝、夕方伺うからと電話を入れていた。フォンテンブローから、電話が通じていたら、会わないでアメリカに帰ってしまっていた所だ。

 パリの画家が、ニューヨークに行きたがっているのでということだった。息子の名詞と住所を渡した。息子は、この画家に会えた事が、パリに来て、一番良かったことだと言う。おじいちゃんがなくなって、なんだかおじいちゃんみたいだと。気取らないで、率直な人柄が、父に似ていると。そういえばそうかもしれない。パリに来れば、このソファーで寝ればいい、ホテルは取らないで、と言われ、

写真を沢山見せてもらい、アトリエも見せてもらった。上に住んでいる韓国の女流画家の息子で、大事業家という方が持参したという、韓国のお酒を開けてくださった。明日から、マルセイユに行くので、と私がせかすように、おいとましたので、息子は、もっとそこにいたかったよう。あんなに落ち着ける所はなかった。今まで彼が知り合った人の中で、一番素晴らしい人だ、と。

 息子は、この画家の為に、どんなことがニューヨークで出来るだろうか、と考え始めている。