バレンタイン

  

バレンタインには、我ら3人の麗しい乙女?より、憧れのかの君に、チョコレートにラブレターを添えて贈る習慣が、10年来続いている。

今日も、その日はやってきた。川西の阪急で11時に集合という約束だった。去年までは

梅田で待ち合わせていたが、今日は、池田のマンションにセカンドライフを持った友人の新居におじゃまするので、川西で、ということになった。

 憧れのかの君とは、私達3人が、大学院生と混じって、教室に毎週参加させていただいていたフランス文学教授です。教授の巧みな話術に、笑い転げるのが楽しみで、あつかましくも、不朽不屈の精神で、毎週休むことなく、通い続けていたのですが、そのゼミが終了してからも、バレンタインにラブコールを贈る習慣だけは、存続しているのです。

 格差は、チョコレートにも及んでいます。フランスや、ベルギーの名門チョコレートは、

一粒3百円から7百円というのもあり、方や、500円で沢山入っているものも。

私の好きな、森永や明治のミルクチョコレートなどは、100円で大判サイス、美味しいのにかわいそう。

「チョコレートの味がわからなければ、3千円のチョコレートを高々千円ぐらいだと思うよね、」

 チョコレートの味見、吟味をして歩いた結果、ゼリーも混じって、高級そうで、数も入っているチョコレートに決定。デパ地価のお弁当とケーキを買い、友人のお宅に直行。

二月弁当

池田から歩いて7分、隣に池田病院もあり、全戸完成すれば3000所帯になるという

大規模なマンションは、元は教育大だったらしい。ご主人とそのご両親と、二階と階下に別れているとはいえ、半ば同居の生活を続けてきた。

このマンションを買って、行ったり来たりの二重生活で身体は忙しいけれど、気持ちにゆとりが出来て、ご主人と週に2日の別居生活を大いに楽しんでいるとか。彼女の友人にも、二つの家を持ち、夫婦間で半同居、半別居生活で、かえってうまくいくようになった人達がいるという。

リモージュのアンティークのお皿とコーヒーカップ

 金銭的に余裕がなければ出来ないことだけれど、互いに我慢せずに、互いを尊重しつつ、折り合って行く生き方を模索する時代がやってきたようだ。

 好きで集めた食器、好みの家具や調度に囲まれて、こだわりを大切にする優雅な時間、

私達も、しばし彼女の時間を共有させてもらって、気分もるんるん、ストレス解消で、心も身体も軽くなったよう。