ディズカウントデパート

ニューヨークのディスカウントデパートメントとして一番人気がある「センチュリー21」は、グラウンドゼロの向かいにある。有名ブランド品がアウトレット価額で手に入る。返品するのも自由で、返品コーナーには、毎日沢山の人が品物を返しにやってくる。そこで何も言わずに返金してくれる。

日本では、バーゲン製品の返品交換お断りというのが当たり前のことと思われているが、アメリカでは、カスタマー優先で、時期が遅くなってもレシートさえあれば返金してもらえるらしい。

 1月は、どこでもバーゲンの最終段階に入っていて、このデパートでも、ついている値段のさらに

二分の一という赤札のものも目につく。 ザガットの一番人気の店だ。ラルフローレンのバスタオルは5ドルの最終価額、大判サイスは8ドルで、飛ぶように売れている。

 ボストンには、ファイリーンのベースメントが、デパートの地下2階にあり、売り場から降りてきた

商品とか、アウトレットを扱っている。この店の特徴として、売り出した日付が記入してあり、

看板に、売り出した日の古い順に、75パーセント、50パーセント、25パーセントの割りで、更に

値引きしている。買い物客は、ほしい品物が、あと一日で割引になるものを、売り場の片隅に置いて、翌日買いにきたりする。2,3日で、という時には、その頃また買いに来るとか。

 悪知恵の働く人がいて、日付の古いものを、自分の買いたい商品に付け替えて買ったのを見た

時にはびっくりしたが、そういうことをしている客も他にもいるだろう。不正をする人はどこにでもいる。

 知恵比べと言えばいえなくもない。ひもじさを知らず、小心者の私には、とても回らない知恵だけれど。