セザンヌからピカソまで

   

ニューヨークのメトロポリタンミュージアムでは、2007年1月7日まで、「セザンヌからピカソまで」という特別展が催されている。

 Ambroise Vollard(1866-1939)が、29歳で、パリのアートディーラーとして、セザンヌの初めての個展を開いて以来、ボナール、セザンヌ、ドガ、デュラン、ゴウギャン、ヴァン・ゴッホ、マイヨール、マチスピカソ、ルドン、ルノワール、ルソー、など、彼の手を通った作品を、その絵の経緯を説明しながら、展示しています。

 ゴッホの死後、この画商の元に、弟テオの妻が、個展の為に絵を持ち込んできたが、画商は、その才能を買わなかった事を後悔している。回顧展後、作品を送り返したとか。著名な画家達の作品を、画商が買い上げた値段や、それを、人に売った値段なども、記入されていて、その時代の、画家達の日常もかいま見る事が出来る。

ピカソは、他の画家の収集を随分しているが、彼が師と仰いだのは、セザンヌだけだった。セザンヌから、ピカソが学んでいった、絵なども、セザンヌの絵を並べて展示してあるので、おもしろい。

 Vollard の自画像を、セザンヌルノアール、ボナール、ピカソなどが描いているのを見るのも興味深い。

ルノワールは画商に、闘牛のマタドールの服装をさせて描いている。

画商はそれが、一番のお気に入りで、ほとんどの絵を売ったが、その絵は手放せなかった。

 ルノワールの晩年のビデオが、常時流されていて、画商と絵の話をするルノアールが映し出されている。お正月の旅行に、ニューヨークに行かれる方は、メトロポリタンを訪れてみれば?