マザーズデイ

お昼に友人と食事してから、母の施設に。

イカリで、シュークリームと花束を持参した。

施設では、母の日のために、花をアレンジしていた。

生花の店から来ているので、いつも頼んでいることがわかった。

いつも綺麗なお花のアレンジしたとのが飾ってある。家族の差し入れかなと思っていた。

特別に大きなショートケーキが出たそうで、母はお腹が一杯だろうと言われた。

施設は静かだった。

連休も割りに静かだった。

誰も訪れる人がない人も多い。年に一度か、二度という家族もある。ほとんどの人がなんらかの認知。その中でも程度があって軽い人は、話さないとわからない。

私はよく行くので、他の人達が、挨拶してくれるが、じっと見るのが辛くなる。

皆、家族に会いたいのだ。

寂しさを募らせるのではないかと思って辛い。

それでも行かずにいられない。

母の姿を見ても悲しくなるけど、そんな私の感情よりも、母の気持ちを優先したい。

家族のある人は、施設に預けたら、そこで安心だと思っている人が多いのではないかと思う。

皆それぞれの忙しい時間に追われ、自分のことが優先される。

見たくないから、気分が落ち込むから会いに来ない人もあるだろう。

母の日ってなんだろうと思う。

感謝の気持ちよりも、あるからおきまりのことをやるということなのかしら。

花を贈る人。送らない人。

母の日は、家族の中で一緒に生活している娘が、花とケーキを買って帰る姿にあるのかしら。

夫が妻に感謝の花束を贈ったりすることの中にあるのかしら。

見捨てられて、死ぬことに震えている老人たちは、お母さんではないのだろうか。