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モランデイ展。県立美術館

ジョルジョ、モランデイ。

メトロポリタン美術館で、モランディという画家の作品が、階下のギャラリーで、特別展示されていた。

わたしはすっかりその画家の作品に魅せられた。具象だが、抽象的な作品は、絵画ではないものを描いている。

アース色の、色ではない世界、形ではない世界、自然の中に、溶け込んでいくような、冬のベネチアを思い出させるような作品に、私は、溶け混んでいく自分を感じていた。思索的、ポエムの世界。

その画家の作品が、県立美術館に来るので、行きたいと思っていた。

私の興味ある展覧会には、チケットを送ってくれる友人に、モランデイの展覧会に行きたいとメールしたら、彼女は知らなかった画家だと言って、早速送ってくれた。

今日は、震災記念日。メモリアルデイの歩きをしている、団体が、次から次に、王子公園からやつてくる。

友人を待っている間、ここで、たくさんの人が亡くなったのだろうと犠牲になったたくさんの未来ある人達のことを思っていた。

モランデイは、ボローニャに生涯暮らした。1964年没、74年の生涯。

モランデイ美術館の協力で、若い頃から晩年に至るまでの多くの作品が見られ、画家の思索的変遷が見られる。形の本質に迫ると、抽象に至る。自然の中に、私達は、溶け混み、自然の一部として存在する。

なんとも魅力的。好きな絵、この最も単純な、印象こそ、物の本質に触れているのではないか。

心の空白を包み込み、言葉では語れない感動を呼ぶ作品。絵画の奥に広がる宇宙と、私という小宇宙が、溶け込んでいく。