木村伊兵衛写真展

パリの残像、と言うフレーズに惹かれて、京都のエキ美術館に。

待ち合わせは、四条河原町

美濃吉でランチして、河沿いを歩いた。

八重桜が満開。残りザクラの花びらが、河を流れていく。

光を受けて、キラキラ輝きながら流れていく。

友人が好きだというハナミズキ、白やピンクの可愛い花をつけて揺れる。

美濃吉のお料理は、タケノコの季節。

いつ行っても、同じように美味しくいただけるのは、嬉しいけれど、河沿いに歩くと、知らない店にも惹かれる。

いつも同じではなく、変わった店も味わいたい。

会員になると、ドリンクサービスなので、値段も手頃な美濃吉のお弁当になつてしまうのだけど、サービスで、客の固定化が図れるので、美濃吉としたら、浮気なお客さんを引き止められる効果がある。常連さんは、江戸っ子気質にあつているが、大阪人は、好奇心が強くて、義理よりも、自分の楽しみや、味の多様を優先するように思う。

京都駅は、ほとんど足を運ばない。京都劇場は、ここにあった。

海老蔵の、源氏物語が観たかった。

一度観たから、チケット買うのを控えて節約した。

歌舞伎役者の優先は、玉三郎猿之助

あれもこれもの余裕はない。

さて、肝心の、パリの残像。写真展なので、知らないパリの風景を沢山見られるかと期待したら、1954年と1955年を写したものばかり。

吉田さんや、従姉妹がいた、70年代、80年代のパリの写真はなかった。

木村伊兵衛は、1974年に亡くなっているし、パリを訪ねたのは、その2年だけ。

写真はどれも楽しく見た。ゴブランの地下鉄駅。リュクサンブール公園、チュルリー、シャンゼリゼ通り、サンマルタン運河。カフェ。街並みと、そこに生き生きと暮らす庶民。

郊外のブロアへやの道、ジャンポールの禅画のような、白と黒に霞む田舎の景色。

木村伊兵衛は、パリに来て、思想や哲学に触れたことが収穫だったと語っている。