牡丹燈籠、歌舞伎座

夜の部は、海老蔵主演の熊谷陣屋と、玉三郎の演出による「牡丹灯籠との2作。

熊谷陣屋は、吉右衛門海老蔵では、随分違って、成田屋の豪快、派手で大げさな演技が、よくわかるものでした。吉右衛門の抑えた、静かな演技があって、その違いがよくわかる。それぞれの家風の違いが面白い。歌舞伎の魅力は、そういう所にあるのかも。

牡丹燈籠は、圧巻でした。

玉三郎の牡丹燈籠を見たという記憶かあつたのですが、歌舞伎映画でした。平成19年に、仁左衛門玉三郎の共演でした。

今回は、玉三郎から、中車に変わって、玉三郎の演出で。

猿之助が、落語の圓生に。

映画では、亡くなった、三津五郎が演じていたもの。

猿之助の役作りもさすが。

牡丹燈籠と言っても、おかしくて、笑いが絶えない、楽しいお芝居な仕上がっていました。

香川照彦ではなく、歌舞伎役者の中車なのですが、もともとの旨さから、歌舞伎界にとつて、新鮮で、なくてはならない存在になつています。

お芝居で見せる演技は、抜きんでたまのがあります。歌舞伎の形から、解放されて、自由に演技できれば、最高の役者の風格が備わっています。

玉三郎も、新しい形での

歌舞伎を目指しているのでしょう。

馬引きに扮した、海老蔵も、笑わせてくらました。本人も楽しく、肩を凝らすに、遊んであたよう。玉三郎も笑わされて、こらえようがない様子。

私の席は、前列2番目だつたので、良くめえたのですが、端のほう。

明日は、朝早くから、並ばないと、幕見席が買えないのです。

買えると良いのですが。

I'm