上方歌舞伎、松竹座

今日は、夜の部を観ました。

鶴屋南北の、絵本合法衛、という通し狂言でした。

はじめて観る芝居でしたが、結構面白い。仁左衛門は、悪役が上手くて、楽しんで演じていたよう。

油地獄のような、凄さもなく、魅力にはかけるものの、滑稽で、笑える、漫画てきなお芝居。昔だから、絵本ということでしやう。本をめくるやうに、舞台が回舞台を利用して、変わっていく嗜好も新しい。12場面で構成されています。

最後に、仁左衛門が、敵討ちに殺されるので、そこで終われば物足りない所を、起き上がって、今夜はこの辺で、と観客に挨拶するので、観客は、盛り上がって、満足さながら、帰ることができます。

肩の凝らない、それでいて退屈させないお芝居になので、夏の納涼とまではいかない、生ぬるい芝居だけど、楽しめました。今夜は寝ないで、最後まで。

隣にいた、二人連れは、幕間に帰ってしまったようで、二席空いていました。