絵画との出会い

  

   

 三月は、憂鬱な季節。

季節の変わり目は、体調を崩しすい。

今日のどんよりとした曇り空は余計に気分が滅入る。

家に引きこもっているとなおさら。

外食が出来ないので、友人と会う機会もなく、この日曜も

家にいて、テレビを見ていたら、なんとなくイライラ。

午後、母の所に行って、帰りにコナミに。

水の中で30分ほど歩くだけなのに、疲れる。

でも運動すると、お腹が空いて気持ちがよい。

吉田さんの古くからのお友達で、パリ郊外にある芸術家の村に

住んでおられるご夫婦が、毎年、交互に個展を日本で開催されている。

日本での固定したフアンも多いのだと思う。

毎年、銀座で個展を続けていけるということは、並大抵なことではないだろう。

何年か前に、銀座での作品展に伺って、素敵な絵だなあと思っていた。

すでに、銀座も、故郷の愛媛での個展も終わられている頃だろうと思いながら、

お電話して、絵画を一つ分けてもらいたいと申し出た。

4点、メールで送ってくださって、どれも迷ったけれど、一番暗いかもしれない

作品を選んだ。

今日、着くかなと楽しみにしていたら、メールを見逃していた。

私は、振込先の銀行の番号をメールで送ってもらえるとばかり思って、それだけをチェックしていたら、電話番号と住所を確実なものをメールで送って欲しいとのメールが、土曜日に入ったままになっている。

申し訳ない事をした。

早速返事したけれど、着くのは明日になるかな、と思っていたら、宅急便が届いた。

梱包を解いた。早く観たいとワクワク。

素敵な絵画。

以前は、絵画を見ると欲しくなって、結構買った。

自分の見る目のなさを思う作品も多い。

絵画を見る目は時間と共に変わっていく。本物の絵画は、その時を超えて、

 存在価値を増していくものではないだろか。

いつまで観ても飽きない絵画を買わなければいけないのだけど、その選択は難しい。

 人生の整理の時期に来ているので、これから先、ずっと眺めて暮らしたいと思うもの

に出会えれば、手元に置いて、心の慰めになればと思うようになった。

  お礼のお電話をすると、

「絵画は、持つべき人の所に行くもの」だと言われた。

私と絵画とのきれない縁があるということ。

選ぶということは、絵画から選んでほしいというインスピレーションを受け取るという

ことなのかもしれない。