今日から、日曜日まで、北野坂gallery で、「松野真理展」を開催中です。
この時期、いつも急に冷え込んで来るという印象があるのですが、今日も、ダウンで丁度良いくらいの寒さ。
galleryの中は、春のように華やいだ雰囲気が漂っています。
裸婦をテーマとして描き続けて、早40年目の個展だそうで、最初の頃は、油絵が主で、大きな大作が多かったようですが、
近年は、小さい作品が多くなって来たように思います.
今回は銅版画に手を加えたものは、布を張り合わせた、小さな作品が 多いようです。
「遊び心」を大切にしたという作家の意図が伝わってきます。ハッピーな生活がそのまま作品にも現れています。
北野坂を上るのは、年にこの時期だけだなあ、と思いながら、周りのお店が少しづつ変化していっていることに、
時の流れを感じます。
日が暮れるのが早くなって、5時半にもなれば、あたりは夕やみに包まれます。
サンフランシスコから帰って忙しい毎日、ほっとしたせいか、なんだか、心地よい疲れが出て来て、
家路を急ぎました。
高倉健が亡くなったというニュースは、日中、母の施設にあるテレビの報道で知っていたのですが、
夜、各局が、独自の保管テープで、高倉健を忍んでの放送、素敵な人がこの世を去っていった寂しさ。
「不器用ですから。」という、有名なコマーシャルの台詞が各局で流れていました。
孤独を抱いて、 ぐるぐる駆け巡り、苦しみ、悶えながら、自分に納得のいく、そして見る人に自然で共感を得る演技を求め続けた俳優
でした。
山田洋二監督は、二人の偉大な役者、渥美清と高倉健が、今頃は天国で楽しく話をしているのではないだろうか、と話してました。
私も、そんな風にものごとを捉えるほうではないのだけれど、「あの世というものが存在するかも。」とふと思ったり。
そしたらいいなあ。
永遠の命が存在する。 先に行った親しい人達に再開出来て、また新しい未来が開くのだもの。