デイトン、キングエドワードの家

 息子は会社の帰りに、カムリで迎えに来てくれていた。

 今年の5月から、シンシナティーにある、本社に変わったので、通勤に時間がかかり、毎日が大変なのが心配。

 朝は7時に出て行く。夜帰るのは8時。仕事に家事もアメリカ人並にやっている。

アメリカ人は,5時に帰るのに、日本人スタッフは、日本式に残って仕事をしている。

 これでは身体が持たないのではないかと心配する。

日本では、共稼ぎの場合、女性の負担が大きい。 

  家事をし、子育てをしながら,家計を助けるたあめに働いている女性が多い。

 エリー社員の妻は家事に専念する人が多いが社会進出出来ないで自立の道をふさがれる人が多い。

  アメリカ人女性は、仕事を持っている事が当たり前で、家事は夫がするのが当たり前なのだそうで、息子はアメリカ人並に働かされているけれど、それがかえって良いのではないかと私は思う。

 会社でのストレスが、家事をすることで、解消される効果になっているのではないかと思う。全く違ったことを組み合わせてするのが良いと思う。

良く動くことで、身体は丈夫になる。

 家事全般出来れば、一人になっても困らない。奥さんにまかせている人は、一人になると、にっちもさっちも行かなくなる。

 奥さんに先立たれる夫は、その先長生き出来ない人が多い。その反対に夫に先立たれる奥さんは,長生き出来る人が多い。

 母を見ていても、良く働いたので、身体が丈夫なのだと思う。

 母の年代の,人が今、とても長生きしている。

 金さん、銀さん、その娘達が、口を揃えて言ってるのは、「よく働いた。」という言葉。

母の施設にいる人達を見ていても、それはすごく感じる。車いすの人達と、とことこ歩けける人達との差は、よく働いた人と大事にされた人との差のように見える。

 息子は,桜の木を植えたの見せたいと言って、家に入る前に裏側にまわった。

 声を聞きつけて、奥さんが出て来た。

 息子達は野菜も植えている。とまとやきゅうりなど。庭付きの家を買って、土いじりは癒される。

 大変だなあ、と思うことが、実はとても良い効果を生んでいることは多い。

 息子の奥さんは、インテリアのデザインが好きで、お掃除が得意。

趣味が良い。

 両方がお互いの得意分野で補って,快適な住空間を作っている。

朝、夜明けを待たずに目が覚めた。

鳥の鳴き声が聞こえてくる。

 朝、野ウサギが裏庭を走っている。

 猫のタマは、窓から外を眺めている。野鳥の動きを追って。