さくらさいた

      

 ずっしりと分厚い雲が空を流れていく。遠くに青空が見えているものの、また

一雨振りそうな、どす黒い雲が、白い雲を覆ってしまい始めた。

 天空怒れし。人間の力の及ぶことではない、と言う風に。

南海トラフ地震で死者は30万人以上推定されている。それを80パーセント防ぐための防災計画がねられているらしい。

 阪神淡路の大震災が起こった時に、500年に一度の地震で、今後はあのような地震は起こらないなどと言われていたが、楽観視にすぎなかった。

 日本列島は、卵の殻にヒビが入るように、全体的に亀裂してくのだろうか。

かつて、バッカスに酔いしれた、おごれるローマ帝国が、大地震で破壊され、海の底に埋もれたように、日本も、その道を辿るのだろうか。

そんなことはない、と打ち消すように、今朝は、太陽が光り輝き、雨に打たれた蕾が一斉に花開いた。

 初夏のような陽気、太陽はまぶしく照りつける。

冬眠から目覚めるように、風邪から抜け出した。

 いつまでも寝ているわけにはいかない。月末なのに、映画の券が一杯残っている。

 車で、西宮ガーデンズに。

玉三郎の「日本橋」は、グランド映画として2000円の別料金。予想して通り。

チケット売場に並んでいる男の人も、優待券が余っているので、やってきたという。

 無料券を使っておかないとと思って、「ワンチャンス」という映画を選んだ。

オペラ歌手への道を描いた映画なので、オペラが聴けるだろうと思って。

https://www.youtube.com/watch?feature=player_detailpage&v=iJrsmAdVFKA ディズニーの約束

 その後、すでに始まっているけれど、「ディズニーの約束」という映画を見ることに。

「ワンチャンス」も、「ディズニーの約束」も実話をもとにしている。

https://www.youtube.com/watch?v=qdIhfo2jUTY&feature=player_detailpage ワンチャンス

「ディズニーの約束」は、メリーポピンズの作者に20年間、アプローチを続け、やっとかなった、作品の映画化の作者との複雑な過程を描いたもの。

「ワンチャンス」は、気立ての優しいオペラ好き少年が、苦難を乗り越えて、チャンスをつかんでいく話で、どちらも、ハッピーエンド。

 昼食抜きで、お腹は空いているけれど、母の所にもいかないと、1週間ぶりなので、

気になって。

 階下のイズミヤで、果物とサンドイットなどを買った。

増税前の最終日とあって、沢山の人が買い物に来ている。カートに一杯詰め込んでいる。

酒類がうず高く積まれている。イズミヤは安いなあ、と感心する。

 3つで千円という蜜柑を買った。何でも複数量だと安い。それに、すごい種類と莫大な量の食料品が、広大なスペースに並んでいる。

アメリカのスーパーみたい。

 お腹を空かせて、グランダに行くと、丁度今おやつの時間が終わったばかりで、

エレベーターの前にいた母が、嬉しそうに歓迎してくれた。

「よかったわね。来たの。」抱きついてきた。

しばらくぶりなのがなんとなくわかるようだ。

週に3度は最低行くようにしているので、1週間はご無沙汰になる。

 夕方、医者に行かないといけないので、適当な時間に出た。

今日は行ったのが早くて、太陽がまだ高かったので、母の心も落ち着いて

いた。陽気なのが、母にも伝わっているのだろう。

 私は映画で疲れて、まだ本調子ではないのが、わかる。

医者に行って、診察してもらい、薬の処方箋をもらった。

 アレルギー症状と、、気管支炎、これからずっとこの調子なのかな。

元気ださなくちゃ。