映画「嘆きのピエタ」シネリーブス

  

      

  神戸シネリーブスに、アンコールの最終日に行きました。朝一なので、お昼を挟んで、

もう一本、「嘆きのピエタ」を観ました。

アンコールは、、性格の違う夫婦の揺るぎない愛情と、愛の表現が旨く出来ない父親

が、年金生活者達の暖かい愛情と、ボランティアで指導してる、若い音楽教師との暖かい交流で、歌うことで、ストレートに心の愛を表現でき、息子への愛を歌い上げる。

イギリス的な、夫婦の愛、コミュニティーの愛、信頼で結ばれる愛を、ユーモアたっぷりに描いてるいる。

http://encore.asmik-ace.co.jp/アンコール

ハッピーな気分で、昼食は、これまた、ハッピーな490円の海鮮ランチをいただいて、

お腹も満腹。

「嘆きのピエタ」は突端なら、胸の悪くなる暴力シーンで、思わず目をつむってしまうほどの残酷さ。

 これでは、「アウトレイジ」の北野武はとても太刀打ちできない。

http://www.u-picc.com/pieta/ 嘆きのピエタ

 館内は、満席だ。

冒頭は、青年の自慰シーンから始まり、浴室で、血だらけの汚物のようなもの。それを蹴散らして、ナイフをボードに叩きつける。

 旋盤の機械を前にして、取り立てに怯える夫婦。

高利貸しの下で働く青年は、借金のかたを保険で払わせる。身障者にさせるほどの大怪我をさせる。そのシーンもぞっとするが、突然現れた母親と名乗る女性は、「ピエタ」を象徴している。

この世のあらゆる悪や悲しみ、怒り、不幸を、肩代わりする母なる

マリアを表現していて、憎しみが愛を生み出し、頑なで動物的な存在から、愛なくしては生きられない存在へと変えていく。

凄い、この映画には、全てが凝縮されて詰まっている。

金獅子賞に、ふさわしい作品だと思った。けれど、好きな映画ではない。

 日本人の感覚では、北野武までが、暴力的限界では?。

良い映画であることは、間違いないけれど、身が震え、吐き気がする。それはこの映画監督の見事な表現力でもあるのだけど。